高校日本史B
5分でわかる!桂太郎内閣① (日露戦争前の国民)
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この動画の要点まとめ
ポイント
桂太郎内閣①(日露戦争前の国民)
これでわかる!
ポイントの解説授業
少数派の非戦論に注目しよう!
まず前提として、国民の大多数はロシアとの戦争に前向きでした。日清戦争後、三国干渉を経て、ロシアに対する敵対的感情が芽生えていましたね。臥薪嘗胆というスローガンもありました。
そんな中で、むしろ少数派だった非戦論に注目すべきものが多いので、こちらを見ていきましょう。
まずは、社会主義者の幸徳秋水と堺利彦です。
彼らは元々万朝報という新聞の記者で、非戦論の記事を書いていました。しかし日露戦争の際、万朝報自体が主戦論へと転じたため、彼らはここを離れます。
彼らは、改めて平民社を設立し、平民新聞という新聞で非戦論を展開しました。
次に、内村鑑三です。内村は、キリスト教人道主義の立場から反戦を訴えます。
そして、与謝野晶子ですね。「君死にたまふことなかれ」という、弟を想った詩が有名です。
ロマン主義を担った1人として、文化史でも勉強することになります。
非戦論で紹介した面々は、社会主義運動や文化史などでも改めて登場する重要人物ばかりです。
ただ、全体の動きとしては主戦論に傾いており、政府も日露戦争へと舵へ切ったのだと理解しておきましょう。
続いて、日露戦争前の国内世論について確認していきましょう。