高校日本史B
5分でわかる!大正デモクラシー (理論的支柱)
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この動画の要点まとめ
ポイント
大正デモクラシー(理論的支柱)
これでわかる!
ポイントの解説授業
「天皇制の枠内」での民主主義的風潮!
デモクラシーとは、英語で「民主主義」のことですね。
大正デモクラシーというのは、第一次護憲運動から男子普通選挙法の成立に至るまでの、大正時代の民主主義的風潮のことを指します。
様々な運動・活動が行われていきますが、まずはその理論的支柱となった2つの考え方を見てみましょう。
大正デモクラシーの根幹となった2つの考え方は、吉野作造の 「民本主義」 と美濃部達吉の 「天皇機関説」 です。
2つの主張に共通している重要なポイントは、大日本帝国憲法の内容に矛盾しないという点です。
まず、民本主義では、天皇主権の枠の中で、最大限、国民の権利が守られなければならないと考えます。「民主主義」では天皇主権に反すると認識されかねないため、明確に区別するために「民本主義」の語が用いられました。
民本主義は、それを広めるために結成された黎明会などの活動により、世に知られていくことになります。
天皇機関説は、天皇を神のような存在ではなく、国家の一つの機関として考える学説です。やはりこちらも、天皇主権の枠の中で、国民の権利を主張するものでした。
美濃部達吉は、天皇の絶対性を唱える天皇主権説論者の上杉慎吉と論争をするなどします。
では、これらを理論的な支えとして行われた具体的な運動を、次で見ていきましょう。
今回から、大正デモクラシーについて見ていきます。まずは、その根本となる理論的支柱から確認していきましょう。