高校日本史B
5分でわかる!犬養毅内閣 (高橋財政)
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この動画の要点まとめ
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犬養毅内閣(高橋財政)
これでわかる!
ポイントの解説授業
昭和恐慌への対策「高橋財政」!
犬養毅内閣では、高橋是清蔵相のもと、昭和恐慌に対する経済政策が行われます。
それが、1931年の金輸出再禁止です。
浜口内閣の井上財政によって、金輸出が解禁されていましたね。これを再び禁止したわけです。
これにより、日本は再び金本位制から離脱し、国家が通貨の価値を調整する管理通貨制度へ移行します。
次に、低為替政策、すなわち円安政策が行われます。
国際的な円の価値を下げることで、輸出が増えます。
この政策により、昭和恐慌で激減していた日本の輸出は急増し、綿織物の輸出はイギリスに代わって世界一になりました。
こうして、日本は欧米に先駆けて、恐慌からの脱出に成功します。
また、高橋財政では、赤字国債を発行して景気回復を図る、積極財政が行われます。
つまり、国家が借金をしてお金を使い、経済を刺激するということですね。
これは、世の中に出回る貨幣を増やすことになるので、貨幣価値が下がって物価は上昇、インフレをもたらすことになりました。
今回は、満州事変が続く中での政府の動きを見ていきます。
まずは、犬養毅内閣の経済政策から確認していきましょう。