高校日本史B
5分でわかる!幣原喜重郎内閣
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この動画の要点まとめ
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幣原喜重郎内閣(五大改革指令)
これでわかる!
ポイントの解説授業
マッカーサーの「五大改革指令」!
東久邇宮稔彦内閣に続いて、幣原喜重郎内閣が発足します。この政府に対し、マッカーサーは口頭で、国内政治について五大改革指令を出します。
以下、内容を確認しましょう。
1つ目は、圧政的諸制度の撤廃です。
具体的には、治安維持法、治安警察法、特別高等警察が廃止されました。
後に、警察を管轄していた内務省も解体されます。
2つ目は、婦人解放です。
選挙法が改正されて婦人参政権が認められ、39人の女性代議士が誕生しました。
選挙権は、20歳以上の男女に与えられることになりました。
3つ目は、労働組合の育成です。
労働組合法が制定され、労働者の団結権・団体交渉権・争議権という労働三権が保障されることになりました。
この労働組合法は、労働者の権利に関する労働三法の1つ目にあたるものでもあります。
4つ目は、教育の自由化です。
軍国主義的な指導が行われていた、修身・日本史・地理の授業が停止され、教育内容の改革のためにアメリカの教育使節団が来日しました。
5つ目は、経済の民主化です。
具体的には、財閥解体や農地改革が行われます。詳細な話は、次回の講義で見ていきます。
戦後、国内の政治改革が行われていくことになりますが、そのスタートラインがこの五大改革指令であったと捉えておくとよいでしょう。
続いて、幣原喜重郎内閣における五大改革指令について見ていきましょう。