高校日本史B
5分でわかる!寺院・建築
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この動画の要点まとめ
ポイント
寺院・建築
これでわかる!
ポイントの解説授業
豪族が権威を示すための氏寺
古墳時代まで、豪族の威厳を示すのは古墳の大きさや副葬品でした。
飛鳥時代には、古墳に代わって寺院や仏像が権威を表すものとなります 。
大きな豪族が、 氏寺 (うじでら)と呼ばれる寺を作り、その大きさや荘厳さで権威を示していたのです。
飛鳥時代の都は現在の奈良ですから、今も残る氏寺の多くは奈良に位置しています。
氏寺の具体例と伽藍配置
蘇我馬子は、蘇我氏の氏寺である 飛鳥寺 (あすかでら、または 法興寺 (ほうこうじ))を建立しました。
聖徳太子(厩戸王)は、大阪に 四天王寺 (してんのうじ)を創建したほか、斑鳩寺(いかるがでら)とも呼ばれる 法隆寺 (ほうりゅうじ)を建立しました。
ちなみに、正確に言うと聖徳太子は皇族なので、四天王寺や法隆寺は氏寺ではありませんが、飛鳥時代に建てられた寺です。
ほかにも、渡来人の 弓月君 (ゆづきのきみ)の子孫である 秦河勝 (はたのかわかつ)が京都に 広隆寺 (こうりゅうじ)を建立しました。
寺院の建物は 伽藍 (がらん)と呼ばれ、その建物をお寺の中にどう配置するか、というのが 伽藍配置 です。
時代によって、好まれた伽藍配置が異なります。
学校で使っている資料集などで見てみましょう。
文化史の鉄則! 時代・文化と内容をセットで押さえよう
ここで文化史の鉄則!
出てくる単語が、常に「どの時代の内容か」「何の文化の内容か」ということをしっかりと認識して覚えましょう。
今、飛鳥文化のお寺として、 飛鳥寺、四天王寺、法隆寺、広隆寺 が出てきました。
テストでは、 他の文化のお寺と混ぜて、飛鳥文化のお寺を選びなさい、などの問題が出されます 。
そこで、例えば単語カードなどをつくり、 表に「飛鳥文化のお寺4つ」と書いて、裏に「飛鳥寺、四天王寺、法隆寺、広隆寺」と書いて覚える 、ということをやっていくと良いのではないでしょうか。
ここでは、飛鳥文化の寺院や建築について見ていきましょう。