高校日本史B
5分でわかる!彫刻
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この動画の要点まとめ
ポイント
飛鳥文化の彫刻
これでわかる!
ポイントの解説授業
2つの様式、北魏様式と南梁様式
飛鳥時代に仏教が伝わったことで、日本国内でも仏像が造られるようになりました。
仏像と一口に言っても、大陸から伝来した様式によって仏像の印象は大きく異なります。
北魏様式 (ほくぎようしき)の仏像は力強く男性的で厳しい表情です。
一方、 南梁様式 (なんりょうようしき)は全体的に柔和で立体感があります。
「北魏」も「南梁」も中国の王朝の一つです。
では、それぞれの様式で作られた仏像について、具体的に見ていきましょう。
力強く男性的な北魏様式
北魏様式の仏像は、 鞍作鳥 (くらつくりのとり、または 止利仏師 (とりぶっし))とその一派が作成したといわれています。
現存する日本最古の仏像である 飛鳥寺釈迦如来像 (あすかでらしゃかりょらいぞう)や、 法隆寺金堂釈迦三尊像 (ほうりゅうじこんどうしゃかさんぞんぞう)が代表作です。
飛鳥寺は蘇我氏の氏寺、法隆寺は聖徳太子が建造したお寺でしたね。
ちなみに、法隆寺金堂釈迦三尊像の釈迦、とは仏教を始めた「お釈迦様」のことです。
そのお釈迦様と、付き添い(脇侍)の2つの仏像の計3尊セットの仏像ということです。
柔和で立体感のある南梁様式
南梁様式には、法隆寺百済観音像(ほうりゅうじくだらかんのうぞう)、 中宮寺半跏思惟像 (ちゅうぐうじはんかしゆいぞう)、 広隆寺半跏思惟像 (こうりゅうじはんかしゆいぞう)などの代表作があります。
半跏思惟像(はんかしゆいぞう)とは、足を組んだ姿勢の仏像を表しています。
このページや動画では、仏像の具体的な写真は紹介しきれないので、様々なホームページや手持ちの教科書や資料集などを見て、イメージをつけておきましょう。
今回は、飛鳥文化の彫刻や、飛鳥文化のときに日本に来た 渡来僧 (とらいそう)などについて学んでいきましょう。
まずは1つ目のポイント、 飛鳥文化の彫刻 についてです。