２つ目のポイントは、白鳳文化の文学です。

白鳳文化の文学、といっても、この頃にはまだ満足な紙がなかったため、飛鳥時代に書かれた文章には残っていません。
この時代に読まれた漢詩や和歌は、奈良時代に編集された『懐風藻』(かいふうそう)や『万葉集』(まんようしゅう)に収められています。

柿本人麻呂 (かきのもとのひとまろ)や 大伴御行 (おおとものみゆき)、女流歌人の 額田王 (ぬかたのおおきみ)らの歌が有名です。
当時の特徴として「大君（大王、天皇）」を題材とした歌が多いことがあります。
大王(天皇)を神格化しようとした 天武朝の政治が表れているようです。

重要なことは、 これらの歌人が白鳳文化の歌人であり、彼らの歌が奈良時代の歌集に出てくる 、ということです。