高校日本史B
5分でわかる!仏教(社会事業)
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この動画の要点まとめ
ポイント
天平文化の社会事業
これでわかる!
ポイントの解説授業
民間では行基、皇族では光明皇后や称徳天皇が社会事業を行った
奈良時代の仏教は皇族や貴族が中心で、平民にその教えがもたらされることはありませんでした。
そのなかで、法相宗の 行基 (ぎょうき)は、民間に布教を行ったことで朝廷から弾圧を受けながら、橋の建造など社会事業に取り組みました。
民の支持を得ていたことから、後に朝廷も彼を認めて利用するようになり、大仏造立の際には指揮を任されることになります。
他に、聖武天皇の皇后である光明皇后は、孤児や病人を収容する 悲田院 (ひでんいん)・医療行為を行う 施薬院 (せやくいん)を設けて貧民の救済を行いました。
称徳天皇 (しょうとくてんのう)は、恵美押勝の乱の戦没者の冥福を祈って、30~40cmほどの小さな塔を百万塔、作らせました。
このとき、その百万塔の中に納められた『 百万塔陀羅尼 』(ひゃくまんとうだらに)は、年代の明白な世界最古の印刷物です。
ちなみに、称徳天皇は、孝謙天皇が重祚(ちょうそ)して2回目の皇位についたときの名前で、その称徳天皇と道鏡が恵美押勝を滅ぼしたのが、「恵美押勝の乱」でした。
称徳天皇は、自分が関わった戦乱の戦没者の冥福を祈って、このような百万塔を作らせたのですね。
3つ目のポイントは、天平文化の社会事業についてです。
社会事業、というと難しく聞こえるかもしれませんが、つまりは 仏教の教えに基づきながら良いことをした人がいた 、ということです。