高校日本史B
5分でわかる!書道・絵画
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この動画の要点まとめ
ポイント
院政期の絵巻物・装飾経
これでわかる!
ポイントの解説授業
院政期の文化で多く作られた絵巻物
院政期には、言葉と絵で物語や実際の出来事を描写した 絵巻物 (えまきもの)が多く作られました。
源氏物語絵巻 (げんじものがたりえまき)や、応天門の変を描いた 伴大納言絵巻 (ばんだいなごんえまき)、鳥羽僧正が描いた 鳥獣戯画 (ちょうじゅうぎが)、信貴山縁起絵巻(しぎさんえんぎえまき)などがあります。
一つひとつ、図録などで図を見ながら覚えるようにしてください。
大事なのは、これらが全て院政期の文化のものだ、ということをしっかりと意識することです。
例えば、 紫式部が源氏物語を書いたのは国風文化ですが、源氏物語絵巻はこの院政期の文化に作られました 。
伴大納言絵巻も、摂関政治が始まるころに起きた 応天門の変 を舞台に、この事件で失脚させられた伴善男(とものよしお)という人物のことを描いています。
ちなみに、鳥獣戯画は、動物を擬人化した様子を描いていて、当時の社会などを風刺しているといわれています。
絵を交えてかかれたお経、装飾経
装飾経は、その名の通り「装飾されたお経」、つまり、絵などを交えて書かれたお経です。
下絵に大和絵の手法で京都市中の民衆の生活が描かれ、その上に経が記されている 扇面古写経 (せんめんこしゃきょう)は、その名の通り扇の形をしています。
もう一つ、平清盛が安芸(現在の広島)の 厳島神社 (いつくしまじんじゃ)に奉納した 平家納経 (へいけのうきょう)も覚えておきましょう。
今回は、院政期の文化における絵画や文学について学んでいきましょう。
まずは、 絵巻物 (えまきもの)や 装飾経 (そうしょくきょう)と呼ばれるものについて見ていきましょう。