高校日本史B
5分でわかる!文学
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この動画の要点まとめ
ポイント
院政期の文学
これでわかる!
ポイントの解説授業
流行歌や歴史物語が作られた
後白河法皇 が流行歌の 今様 (いまよう)などを集めて『 梁塵秘抄 』(りょうじんひしょう)を作らせました。
他に、田植えの祭りを起源とする 田楽 (でんがく)、滑稽を主とする 猿楽 (さるがく)など、民間に歌謡が流行しました。
歴史物語では、藤原全盛期を正反対の視点から書いた物語があります。
批判的に書いたのが『 大鏡 』(おおかがみ)、肯定的に書いたのが『 栄華物語 』です。
大鏡は、四鏡(しきょう)と呼ばれる、「鏡」の名がつく4つの物語の一番初めのものです。
また、栄華物語は年代ごとに話を書いていく、編年体という形式で書かれています。
説話集や軍記物語も作られた
説話集という、小さな物語を集めたエピソード集としては、インド・中国・日本の仏教説話をまとめた『 今昔物語集 』(こんじゃくものがたりしゅう)が代表的です。
実在の戦乱を物語にした軍記物語も編まれ、平将門の乱を舞台とした『 将門記 』(しょうもんき)や、前九年の役を舞台とした『 陸奥話記 』(むつわき)が書かれました。
事件自体は院政期よりも前のできごとですが、物語になったのはこの院政期の文化なんだ、ということをしっかりと記憶しておきましょう。
2つ目のポイントでは、院政期の文化で描かれた文学について見ていきましょう。
文学のジャンルは多岐に渡ります。