高校日本史B
5分でわかる!鎌倉新仏教(浄土真宗・曹洞宗)
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この動画の要点まとめ
ポイント
浄土真宗・曹洞宗
これでわかる!
ポイントの解説授業
信じる人は救われる 煩悩あるほど救われる 親鸞開祖の浄土真宗
法然の弟子である 親鸞 (しんらん)は、師匠と同じ念仏系統の 浄土真宗 (じょうどしんしゅう、または一向宗(いっこうしゅう))を開きます。
中心寺院は 本願寺 (ほんがんじ)です。
親鸞は、阿弥陀仏の力にすがる 他力本願 (たりきほんがん)を唱えます。
これは、もう念仏すらいらない、ただ阿弥陀仏を信じて阿弥陀仏のところに行きたい! と強く思いさえすれば、阿弥陀仏が助けてくれる、という考え方です。
さらに重要な点として、親鸞は煩悩の深い人(悪人)こそが救済されるという 悪人正機説 (あくにんしょうきせつ)を唱えました。
ここでいう 悪人とは、犯罪者という意味ではなく、誰しも持っているような煩悩のある人、つまりは一般の人々のこと です。
「阿弥陀仏を信じさえすれば、煩悩の深いあなたこそ救われるのです」「マジすか!? 信じます!」ということで、信者を増やしていきました。
親鸞は、この悪人正機説について書かれた『 教行信証 』(きょうぎょうしんしょう)を著しました。
また、親鸞の弟子である唯円が、悪人正機説を正しく伝えるために『 歎異抄 』(たんにしょう)を著しています。
ひたすら坐禅! 只管打坐! 道元開祖の曹洞宗
道元 は、栄西と同様に宋で坐禅を学び、 永平寺 (えいへいじ)で 曹洞宗 (そうとうしゅう)を開きました。
栄西の臨済宗が公案という問題を用いたのに対し、道元の曹洞宗は、ひたすら坐禅をする 只管打坐 (しかんたざ)によって悟りを目指しました。
この道元は、『 正法眼蔵 』(しょうぼうげんぞう)を著しています。
次は、浄土真宗と曹洞宗について見ていきましょう。