高校日本史B
5分でわかる!旧仏教
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旧仏教
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ポイントの解説授業
奈良から続く旧仏教が盛り返しを図る
鎌倉新仏教が現れるなか、奈良時代から続く仏教(旧仏教)も負けじと力を伸ばします。
奈良時代の天平文化で出てきた 南都六宗 (なんとりくしゅう)を覚えているでしょうか。
「三論、成実、法相、倶舎、華厳、律」の6宗派のことです。
このうちいくつかの宗派が、鎌倉時代に盛り返してきます。
法相宗 の僧 貞慶 (じょうけい)は、 笠置寺 (かさぎでら)を中心に、 華厳宗 の 高弁 (こうべん)が 高山寺 (こうざんじ)を中心に、それぞれ教えを広めます。
高弁は明恵上人(みょうえしょうにん)とも呼ばれます。
律宗 では 叡尊 (えいそん)が、廃れていた奈良の西大寺(さいだいじ)を復活させます。
また、 忍性 (にんしょう)が鎌倉に極楽寺(ごくらくじ)を建て、ここを中心に布教しました。
この忍性は、奈良に病気の人を救済する施設である北山十八間戸(きたやまじゅうはちけんど)を建ててもいます。
このように、 法相宗、華厳宗、律宗の僧たちが、鎌倉新仏教に負けじと布教を行い、勢力を復活させていった 、と覚えておきましょう。
今回は、鎌倉文化の4回目、前回までの新仏教に対して、 旧仏教や神道の動き について見ていきましょう。
まずは、旧仏教からです。