高校日本史B
5分でわかる!東山期の文学・学問(学問・古典)
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この動画の要点まとめ
ポイント
東山期の学問・古典
これでわかる!
ポイントの解説授業
室町時代No.1の学者、一条兼良
東山期の古典には、欠かすことのできない人物がいます。
室町時代随一の学者で、太政大臣や関白も務めた 一条兼良 (いちじょうかねよし)です。
有職故実書である『 公事根源 』(くじこんげん)のほか、9代将軍足利義尚の問いに答えた政治意見書である『 樵談治要 』(しょうだんちよう)、『源氏物語』の注釈書『花鳥余情』(かちょうよせい)などを著しています。
『 公事根源 』は、有職故実書、つまり、朝廷や公家社会の儀式・行事などを研究する学問の書ですね。
『 樵談治要 』の「樵」は木こりのこと。つまり、「木こりも話すような政治の要点」という意味の書です。
世の中も誰もが重要と思うような政治のポイントについて、一条兼良が自分なりの意見を述べたもの、ということです。
一条兼良は、多くの有名な著作を出しているので、内容とタイトルを結び付けて覚える ようにしましょう。
古今和歌集の解釈法を弟子にこっそり伝える古今伝授
また、時代が変わって困難となった古今和歌集の解釈を、弟子などに秘密に伝授する 古今伝授 (こきんでんじゅ)が行われました。
古今和歌集は905年にできた和歌集で、室町時代にしてみたら500年前の話です。
そのため、解釈の方法がいくつもあり、その方法が師匠から弟子に秘密に伝えられたというわけです。
例えば、次のポイントで出てくる 宗祇 (そうぎ)なども、そのうちの一派に所属していました。
今回は、前回に引き続き、室町文化の文学・学問について扱います。
今回は特に、室町時代の後半、東山期や戦国期の内容について見ていきましょう。
まずは、東山期、8代将軍足利義政が東山に銀閣を建てた時代を中心とした文化についてです。