5分でわかる!東山期の文学・学問(連歌・小歌・御伽草子)
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この動画の要点まとめ
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東山期に、宗祇や山崎宗鑑の手で連歌が発展
南北朝期に流行が始まった、和歌を、前の人の上の句(5・7・5)に次いで下の句(7・7)を詠んでいく 連歌 は、東山期にさらに発展します。
まずは、 宗祇 (そうぎ)が芸術性を高めた 正風連歌 (しょうふうれんが)を確立しました。
宗祇 が撰した『 新撰菟玖波集 』(しんせんつくばしゅう)は、この 正風連歌 をまとめた連歌集です。
宗祇らが詠んだ連歌百句を集めた『水無瀬三吟百韻』(みなせさんぎんひゃくいん)も同様の歌風です。
その後、こんどは滑稽さを押し出し、庶民に馴染みやすくなった 俳諧連歌 (はいかいれんが)が流行します。
俳諧連歌を作り出した 山崎宗鑑 (やまざきそうかん)がまとめた『 犬筑波集 』(いぬつくばしゅう)には、滑稽な俳諧連歌が多くまとめられています。
今的に言うなら、ギャグ連歌ですね。
この俳諧連歌は、江戸時代には更に発展し、「俳諧(俳句)」と呼ばれるジャンルへと繋がっていきます。
連歌の発展をおさらいしておこう
このように、 南北朝期に流行した連歌は、宗祇によって芸術性を高められて正風連歌、山崎宗鑑によって滑稽さが重視されて俳諧連歌、と流行が移っていきました 。
連歌集の移り変わりとしては、『 菟玖波集 』、『 新撰菟玖波集 』、『 犬筑波集 』です。
『 犬筑波集 』だけ「つくば」の漢字が違いますね。これはもちろんわざとです。
『 犬筑波集 』は、滑稽を重視する俳諧連歌、つまりギャグ連歌の歌集なので、今までとあえて漢字を変えたのですね。
流行歌の小歌、庶民的短編小説の御伽草子
小歌 (こうた)は、東山期の流行歌です。
その小歌をまとめた書として、『閑吟集』(かんぎんしゅう)を押さえておきましょう。
御伽草子 (おとぎぞうし)は、室町時代の庶民的な短編小説です。
いわゆる、現代にも伝わる「おとぎ話」が、この時代に多く作られました。
『一寸法師』などの話は皆さんも知っていると思います。
これらの話が室町文化で作られた もの、ということを押さえておきましょう。
2つ目のポイントは、東山期の連歌や小歌、御伽草子について見ていきましょう。