高校日本史B
5分でわかる!建築
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この動画の要点まとめ
ポイント
桃山文化の建築
これでわかる!
ポイントの解説授業
権威を示した、豪勢な「天守閣」!
桃山文化における城郭建築、いわゆる「城」には、中心に天守閣と呼ばれる高層の建築物が備えられました。
これは城郭の機能の面で必要なものではなく、これを建てさせた大名の権威を示すものでした。
また、これらの城郭は、山に建てられた実戦的な山城から、時代を経るに連れて、平山城、平城へと様式の傾向に変化が見られました。
以下、平山城(姫路城)と平城(二条城)の例です。
二条城は正に町の中に建てられていることが分かりますね。
秀吉の権威を示した「聚楽第」!
桃山文化の城郭建築の具体例を確認しておきましょう。
まずは、当時の形で残っていない城郭として、安土城、大坂城、伏見城です。
安土城は織田信長が安土(近江)に建てた城ですね。
大坂城は、石山本願寺の跡地に豊臣秀吉が建てたものです。「坂」の次に注意しましょう。
伏見城も、秀吉が建てたもので、秀吉の晩年の邸宅でした。
そして、姫路城と二条城ですね。
先ほど写真を見たように、こちらは現存しています。
姫路城は外観の白く美しい姿から、白鷺城とも呼ばれます。
二条城のポイントは、徳川家康によって造られたという点ですね。
また、聚楽第にも触れておきましょう。
これは、秀吉が京都に造営した城郭風の邸宅です。
1588年、秀吉は聚楽第に後陽成天皇を招き、天皇の前で諸大名に秀吉への忠誠を誓わせました。
そうした意味で、聚楽第は、秀吉の天下統一事業とも関わりのある建築物といえますね。
桃山文化の建築、特に城郭建築について見てみましょう。