高校日本史B
5分でわかる!絵画(浮世絵)
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この動画の要点まとめ
ポイント
化政文化の絵画(浮世絵)
これでわかる!
ポイントの解説授業
浮世絵が広まるきっかけとなった「錦絵」!
元禄文化のときに菱川師宣によって生み出された浮世絵は、この時代に更に発展していきます。
そのきっかけとなったのが、鈴木春信の創始した錦絵です。
錦絵とは、多色刷りの版画、つまりカラー版画です。
版画であれば、数多く生産する事が可能になり、様々な人が作品を手にする事ができますね。
こうして、浮世絵は、元禄時代のように豪商だけではなく、一般の町人にも広まっていきました。
この鈴木春信は、美人画で有名であり、代表作としては 『弾琴美人』 が挙げられます。
同じく美人画の分野では、喜多川歌麿が 『婦女人相十品』 などの作品を残しています。
その中でも、『ポッピンを吹く女』は特に有名な作品です。
喜多川歌麿の「麿」の字は間違えやすいので注意してくださいね。
美人画の他に、歌舞伎役者などの似顔絵を描いた役者絵も流行します。
役者絵の分野では、東洲斎写楽が特に有名で、 『市川鰕蔵』 などの作品を残しています。
この『市川鰕蔵』のように、人物の上半身や顔を大きく強調して描いた浮世絵を、大首絵といいます。
風景画の代表!「葛飾北斎」と「歌川広重」!
風景画の分野では、葛飾北斎の 『富嶽三十六景』 という版画の作品が大変有名です。
「富嶽」とは富士山のことです。
『富嶽三十六景』は、様々な場所から富士山を眺めた景色を作品にしたものです。
また、同じく風景版画では、歌川広重(別名・安藤広重)が 『東海道五十三次』 という作品を残しています。
江戸から京都に行く東海道には、各地に宿場が53ありました。
『東海道五十三次』は、それらの宿場の様子を作品にしたもので、東海道の出発点である日本橋や、雪の舞う蒲原宿の絵などが特に有名です。
では、化政文化の絵画、特に当時の風俗を描いた浮世絵について見ていきます。