高校日本史B
5分でわかる!陽明学
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陽明学
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ポイントの解説授業
幕府から弾圧されることもあった「陽明学」
陽明学は、儒学の一派で、中国・明の王陽明が創始した学問です。
「知行合一」 といって、実践主義をとりました。嚙み砕いて言えば、「思想と実際の行動を一致させるべきだ」という考え方です。
陽明学者は、この実践主義の立場から、しばしば朱子学を批判しました。
そのため、陽明学者は、朱子学を保護する幕府から弾圧を受けることがありました。
日本の陽明学の祖と言えるのは、中江藤樹です。
中江藤樹は、藤樹書院という私塾を開いて、陽明学を広めました。
中江藤樹に学んだ熊沢蕃山は、岡山藩主の池田光政に仕えました。
この2人は、政治史でも登場しますね。
熊沢蕃山は、著作 『大学或問』 で幕政を批判し、下総国の古河(こが)に幽閉されました。
また、江戸の終わりに幕府に対して反乱を起こす大塩平八郎も、陽明学者でした。
大塩平八郎は、洗心洞という家塾で陽明学を広めていました。
今回は、儒学のうち朱子学以外のものがテーマとなります。陽明学や古学などについて見ていきましょう。
まずは、陽明学についてです。