高校日本史B
5分でわかる!西洋思想(イギリス自由主義)
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この動画の要点まとめ
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西洋思想(イギリス功利主義)
これでわかる!
ポイントの解説授業
多人数の幸福を追求!「イギリス功利主義」
イギリス流の功利主義は、後の立憲改進党に影響を与える思想です。
功利主義は、かなり幅の広い概念になってしまうので、日本史の学習としては、フランス流自由主義とドイツ流国家主義の中間的な立ち位置だと理解しておくとよいでしょう。
イギリス流功利主義を推し進めた人物としては、福沢諭吉が挙げられます。
福沢諭吉は 『西洋事情』 を著し、欧米の実情を紹介するとともに、優れたものを取り入れるべきだと主張します。
また、福沢の著作としては、 『学問のすすめ』 もあります。
「天は人の上に人を造らず」の一節が有名ですね。ただしこれは、「しかし実際には貧富の差などが存在し、それを克服するためには学問をしなければならない」という主張が続くものです。
この辺りから、とにかく自由と平等を主張する自由主義との違いが読み取れるのではないでしょうか。
この他、福沢諭吉は 『文明論之概略』 なども著します。
また、同じくイギリス流功利主義では、中村正直が 『西国立志編』 や 『自由之理』 を著します。
『西国立志編』は、”Self-Help”という作品を翻訳したものです。”Self-Help”ですから、つまり「自分で努力し自分を助ける」ということですね。
この辺りにも、フランス流自由主義との違いが表れているかと思います。
続いて、イギリス流功利主義について見ていきましょう。