高校日本史B
5分でわかる!文学(写実主義・理想主義)
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
文学(写実主義・理想主義)
これでわかる!
ポイントの解説授業
写実主義の先駆け!「坪内逍遙」
写実主義は、世相をありのままに、即ち写実的に描く作風で、明治20年前後を中心に栄えました。
その始まりとなったのは、坪内逍遙による評論 『小説神髄』 で、これをきっかけに、写実主義が広まっていきます。
写実主義の代表作としては、二葉亭四迷の 『浮雲』 が挙げられます。
『浮雲』は、文体を実際の語り口調に合わせる言文一致体で書かれた点に特徴があり、以降の文学の発展に寄与しました。
その他の写実主義の作品としては、山田美妙の 『夏木立』 や、尾崎紅葉の 『金色夜叉』 などがあります。
また、写実主義に対して理想主義の作品として、幸田露伴が 『五重塔』 という作品を著します。
尾崎紅葉と幸田露伴は同じ時期に活躍しており、この時代を紅露時代と呼ぶことがあります。
こうした文学作品について学習する際は、単語をただ暗記するのではなく、国語便覧などを参照するのがおすすめですよ。
続いて、明治時代の文学の、写実主義と理想主義について見ていきましょう。