高校日本史B
5分でわかる!市民文化(出版)
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この動画の要点まとめ
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市民文化(出版)
これでわかる!
ポイントの解説授業
給与生活者が担い手となった「大衆文化」!
この時代の文化は、給与生活者、いわゆるサラリーマンが担い手となり、市民文化、あるいは大衆文化と呼ばれました。
市民文化を代表するものとして、出版が挙げられます。
この時代、新聞の発行部数は伸び、雑誌も隆盛を迎えました。
雑誌には、主に政治や外交などを総合的に扱う総合雑誌や、より娯楽を主とした大衆雑誌がありました。
総合雑誌の代表としては、 『中央公論』 が挙げられます。
政治史でも重要な吉野作造の民本主義の主張などは、この『中央公論』に掲載されました。
その他、吉野作造は 『解放』 といった雑誌も発刊しています。
大衆雑誌の代表としては、 『キング』 をおさえておくとよいでしょう。
その他の雑誌としては、 『東洋経済新報』 などがありました。
この雑誌で反戦を訴えていた石橋湛山は、戦後に総理大臣となる人物です。
また、円本と呼ばれる、1冊1円の文学全集なども登場しました。
これは、低価格・大量出版の先駆けとなる文化でした。
今回から、大正から昭和戦前の文化について見ていきます。