5分でわかる!蒸散の実験
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この動画の要点まとめ
ポイント
ヒントは「蒸散が起こるとどうなる?」、「蒸散はどこが中心?」
蒸散についての実験を紹介していきます。
まずは、図を見てください。
細長い実験器具がありますね。
これを メスシリンダー といいました。
中に入っているものの体積をはかるための器具 でしたね。
メスシリンダーの中には水が入っています。
そこに植物がさされていますが、少しずつ様子がちがっていますね。
順番に確認していきましょう。
まず、1番左の植物は、そのまま水にさされていますね。
左から2番目の植物は、葉の表をワセリンという油でふさがれています。
左から3番目の植物は、葉の裏をワセリンでふさがれています。
左から4番目の植物は、葉を全部取られていますね。
このとき、水が多く減るのはどれでしょうか?
少しずつヒントを出していきます。
1つ目のヒントは 「蒸散が起こるとどうなる?」 です。
植物は新しい水を吸うために蒸散を行っていましたね。
つまり、蒸散によって水を捨てると、その分多くの水を吸収できるんですね。
「水が多く減るのはどれ?」というのは「蒸散が多く起こっているのはどれ?」 と言いかえることができます。
2つ目のヒントは、 「蒸散はどこが中心?」 です。
蒸散は、葉の裏に多い気孔で行われています 。
つまり、葉の裏をふさがれたりすると、蒸散が起こりにくくなります。
蒸散は、葉の裏に多い気孔で行われる
それではヒントをふまえて、1つ1つを確認していきましょう。
まず、1番左の植物は、蒸散をさまたげるものがありませんね。
そのため、蒸散が一番よく起こります。
つぎに左から2番目と3番目を比べます。
蒸散は葉の裏が中心でしたね。
そのため、 葉の表よりも裏をふさがれた方が、ダメージが大きい のです。
したがって、左から2番目の方が、蒸散がよく起こります。
左から4番目は最も蒸散が起こりにくいですね。
もちろん葉自体がなければ、蒸散はほとんど起こりませんね。
したがって、水が一番多く減るのは、1番左となります。
最後に実験のコツを1つ紹介します。
この実験は、水の減り方を比べるものでしたね。
このときに、水面から水が蒸発してしまうと、実験結果がわかりづらくなります。
水面からの蒸発を防ぐため、水に油をたらしておくことが多い です。
蒸散の実験を覚えておきましょう。
今回のテーマは「蒸散の実験」です。