5分でわかる!動詞の音便
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「動詞の音便」。音便というのは言葉を発音する時に、発音に便利なように言葉が変化することを指すよ。例えば、古文の「書きて」が「書いて」に変化する。「き」が「い」に変化しているからイ音便というんだ。
他にも「う」に変化することをウ音便、「ん」に変化することを「撥音便」、「つ」に変化することを「促音便」というよ。促音便を書くときは大きな「つ」だけど、読むときは小さい「っ」で読むよ。これから用言の音便について詳しくみていこう。
動詞の音便4種類
動詞の音便は全部で4種類。主に「四段」「ナ変・ラ変」の連用形+「て」「たり」で発生するよ。まずはイ音便の場合からみていこう。
試験では音便する前の形を聞かれることが多いんだ。だから、音便の形から元の形になおせるようになろう!「聞いて/聞いたり」から元の動詞を考えると「聞く」が浮かぶ。この「聞く」を連用形にすればいいから、「聞きて/聞きたり」となるね。
同じように「急いで/急いだり」の元の動詞は「急ぐ」。これを連用形にすればいいから、「急ぎて/急ぎたり」となるよ。
ちなみに、「急いで/急いだり」で「て」「たり」が「で」「だり」に変化しているのは、ガ・バ・マ・ナ行の音便の下に「て」「たり」が来る時は「で」「だり」になる、というルールがあるからなんだ。このルールは覚えなくても現代語の感覚で分かることが多いから、そこまで気になくても大丈夫。
つぎにウ音便。
「思うて/思うたり」の元の動詞は「思ふ」。連用形にして「思ひて/思ひたり」
「頼うで/頼うだり」の元の動詞は「頼む」。連用形にして「頼みて/頼みたり」
つぎに撥音便。
「飛んで/飛んだり」の元の動詞は「飛ぶ」。連用形にして「飛びて/飛びたり」
「死んで/死んだり」の元の動詞は「死ぬ」。連用形にして「死にて/死にたり」
最後に促音便。
「立つて/立つたり」の元の動詞は「立つ」。連用形にして「立ちて/立ちたり」
「あつて/あつたり」の元の動詞は「あり」。連用形にして「ありて/ありたり」
4種類の音便「イ音便」「ウ音便」「撥音便」「促音便」をおさえよう。また、音便の形から元の形になおせるようになろうね。
高校古文2章「動詞・形容詞・形容動詞」。今回は「用言の音便」について学習するよ。