高校古文
5分で解ける!音便の種類に関する問題
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解説
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練習の解説授業
4種類の音便
音便は発音に便利なように言葉が変化することだったね。「い」に変化することを「イ音便」、「う」に変化することを「ウ音便」、「ん」に変化することを「撥音便」、「つ」に変化することを「促音便」といったよ。
また、「ラ変・ラ変型の連体形」+「(伝聞・推定の)なり・めり・べし」の形のとき、撥音便の「ん」が表記されないことがあったね。これらのポイントをおさえて問題を解こう。
(1)(馬に)鞍置いてぞ乗つたりける。
「置い」は「い」に変化してるから「イ音便」。元の語は動詞「置く」。元の形は連用形にして「置き」。
「乗つ」は「つ」に変化してるから「促音便」。元の語は動詞「乗る」。元の形は連用形にして「乗り」。
(2)あはれんで解き放ちてゆるしつ。
「あはれん」は「ん」に変化してるから「撥音便」。元の語は動詞「あはれむ」。元の形は連用形にして「あはれみ」。
(3)(夜を)明かし給うてけり。
「給う」は「う」に変化してるから「ウ音便」。元の語は動詞「給ふ」。元の形は連用形にして「給ひ」。
(4)(筒の中に人が)うつくしうてゐたり。
「うつくしう」は「う」に変化してるから「ウ音便」。元の語は形容詞「うつくし」。元の形は連用形にして「うつくしく」。
(5)世の中に物語といふもののあんなるを、~。
「あん」は「ん」に変化してるから「撥音便」。元の語は動詞「あり」。元の形は連体形にして「ある」。
(6)人の心ざしひとしかなり。
「ひとしか」は「ひとしかん」の撥音便「ん」が消えた形。元の語は形容詞「ひとし」。元の形は補助活用の連体形にして「ひとしかる」。
練習問題。音便の種類と元の形を答えよう。