5分でわかる!「る・らる」の意味
- ポイント
- ポイント
- 練習
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
自発「自然と~れる」
自発の意味は「自然と~れる」だよ。「心情語+る(らる)」のときは自発になることが多いんだ。心情語には「思ふ・思ひ出づ・泣く」などがあるよ。
例文の「思ひやらるる」は「思いやる」が心情語だから、自発で訳して「自然と思いやられる」。
「思ひ出でらる」も「思ひ出づ」が心情語だから、自発で訳して「自然と思い出される」だね。つぎは受身をみていこう。
受身「~れる・~られる」
受身の意味は「~れる・~られる」だよ。「~にーる(らる)」の形になっているときは受身になることが多いよ。現代語でも「先生に怒られる」というよね。
例文の「人に笑はれけり」は「~にーる」の形になっているから、受身で訳して「人に笑われた」。
「舅にほめらるる婿」も「~にーる」の形になっているから、受身で訳して「舅にほめられる婿」だよ。つぎは可能をみていこう。
可能「~できる」
可能の意味は「~できる」だよ。「る(らる)+打消」の形になっているときは可能になることが多いよ。
例文の「まどろまれず」の「ず」は打消しの助動詞だから可能で訳して「眠ることができない」。
「信ぜられね」の「ね」も打消しの助動詞「ず」の已然形だね。だから可能で訳して「信じることができない」。最後に尊敬をみていこう。
尊敬「~なさる・お~になる」
尊敬の意味は「~なさる・お~になる」だよ。尊敬になるときは、主語が身分の高い人であることが多いよ。ただし、「れ給ふ」「られ給ふ」の「れ・られ」は尊敬にならないんだ。
例文の「かへられけれ」の主語は大将で身分の高い人だから、尊敬で訳して「お帰りになった」。
「集めらる」も主語が光源氏で身分の高い人だから「集めなさる」だよ。
「る・らる」の意味は「自発・受身・可能・尊敬」の4つの意味があることをおさえよう。「心情語+る(らる)」は自発、「~にーる(らる)」は受身、「る(らる)+打消」は可能、「主語が身分の高い人」は尊敬になることが多いよ。大切だから覚えておいてね。
ポイントの2つ目は「る・らる」の意味。現代語の「れる・られる」と同じように、「る・らる」には「自発・受身・可能・尊敬」の4つの意味があるよ。まずは自発からみていこう。