高校古文
5分でわかる!「べし」の意味
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この動画の要点まとめ
ポイント
「べし」の意味は推量・意志・可能・当然・命令・適当・予定
これでわかる!
ポイントの解説授業
推量「~だろう」
推量の訳は「~だろう」。主語が三人称のとき推量のことが多いよ。例文の「わたるべし」は主語の「このいましめ」が三人称なので、推量で訳して「通じるだろう」だね。つぎは意志をみていくよ。
意志「~よう」
意志の訳は「~よう」。主語が一人称のとき意志のことが多いよ。例文の「定むべし」は主語が一人称なので、推量で訳して「決めよう」だね。つぎは可能をみていくよ。
可能「~できる・~できそうだ」
可能の訳は「~できる・~できそうだ」。「べし」+打消のとき可能のことが多いよ。例文の「登るべきやうなし」は「なし」が打消しなので、可能で訳して「登ることができる方法がない」だね。つぎは当然をみていくよ。
当然「~べきだ・~はずだ・~なければならない」
当然の訳は「~べきだ・~はずだ・~なければならない」。客観的な立場から見てそうなるのが当然であるという意味だよ。例文の「言ひおくべきこと」は「言っておきべきこと」だね。つぎは命令をみていくよ。
命令「~せよ・~しろ」
命令の訳は「~せよ・~しろ」。主語が二人称のときは命令もしくはこの後にやる適当のことが多いよ。例文の「わが墓の前へかくべし」は主語の家来たち省略されているので、命令で訳して「私の墓の前へかけよ」だね。つぎは適当をみていくよ。
適当「~のがよい」
適当の訳は「~のがよい」。命令のときにも言ったけど、主語が二人称のとき命令・適当のことが多いよ。例文の「すべし」は家を建てる人に向けて言っているから、適当で訳して「するのがよい」だね。最後に予定をみていくよ。
予定「~ことになっている」
予定の訳は「~ことになっている」。例文の「船に乗るべき所」は「船に乗ることになっている所」だね。
「べし」の推量・意志・可能・当然・命令・適当・予定の7つの意味をおさえよう。
ポイントの2つ目は「べし」の意味。「べし」には推量・意志・可能・当然・命令・適当・予定の7つの意味があるよ。まずは推量からみていこう。