高校古文
5分でわかる!「まし」の意味
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この動画の要点まとめ
ポイント
「まし」の意味は反実仮想・ためらい
これでわかる!
ポイントの解説授業
反実仮想「もし~ならば、~であろうのに」
反実仮想の訳は「もし~ならば、~であろうのに」。反実仮想の字から分かるように、事実に反することを想定し、仮に想像することだよ。反実仮想になる形は「-せば~まし」のように形が決まっているんだ。ちなみに、「せば・ませば・ましかば」も未然形になっているよ。
例文の「鏡に色・形あらましかば、(物の姿は)映らざらまし。」は事実に反して鏡に色と形があることを想定し、そうであれば物の姿は映らないと想像しているよ。だから、この文で主張したいことは「鏡には色や形がないので、物の姿は映るのだ」となるんだ。
つぎはためらいをみていくよ。
ためらい「~ようかしら」
ためらいの訳は「~ようかしら」。これからの行動をためらっているときに使うよ。ためらいになるときは「まし」の上に「いかに・何・や(係助詞)」などの疑問語を上に伴うんだ。例文の「何を書かまし」は疑問語「何」があるので、ためらいで訳して「何を書こうかしら」だね。
「まし」の意味は2つ、反実仮想・ためらいをおさえよう。
ポイントの2つ目は「まし」の意味。「まし」の意味は反実仮想・ためらいの2つだよ。反実仮想からみていこう。