5分でわかる!敬語の種類
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「敬語の種類」。内容に入る前に敬語のはたらきを確認しよう。
例えばシャーペンを借りたいとき、同級生には「シャーペン貸して」と言うけど、部活の先輩には同じように言わないよね。
部活の先輩に言うときは「シャーペンを貸してください」のように言い方が変わるよね。相手に敬意を払うために特別に使う言葉のことを敬語というよ。
古文では敬語の働きによって尊敬語・謙譲語・丁寧語の3つに分類されているんだ。古文では身分が高い人と低い人の区別がはっきりしていて、身分の高い人には敬意を払う。だから、古文では敬語がたくさん使われるんだ。詳しくみていこう
尊敬語・謙譲語・丁寧語
敬語は敬意の方向によって3つに分けられる。
尊敬語は動作の主体(動作をする人)に対して、謙譲語は動作の客体(動作を受ける人)に対して、丁寧語は聞き手に対して敬意を表すんだ。まずは尊敬語から例をみていこう。
動詞「与ふ」は「与える」という意味で普通の言い方だね。だけど「与ふ」の代わりに尊敬語「給ふ」を使うと「お与えになる」という意味で、主体に対して敬意を表すんだ。主体とは動作をする人、例文で「お与えになった」のは大納言だよね。だから、尊敬語「給ふ」は、大納言に対する敬意を表すよ。
つぎは謙譲語の例をみていこう。
動詞「与ふ」は「与える」という意味で普通の言い方だったね。だけど「与ふ」の代わりに謙譲語「奉る」を使うと「さし上げる」という意味で、客体に対して敬意を表すんだ。客体とは動作を受ける人、例文で「さし上げられた」のは仏だよね。だから、謙譲語「奉る」は、仏に対する敬意を表すよ。
最後に丁寧語の例をみていこう。
動詞「あり」は「ある」という意味で普通の言い方。だけど「あり」の代わりに丁寧語「侍り」を使うと「あります」という意味で、聞き手(読み手)に対して敬意を表すんだ。この例文が会話文であれば聞き手、地の文であれば読み手に対する敬意を表すよ。
敬語は敬意の方向によって尊敬語・謙譲語・丁寧語の3つに分けられることをおさえよう。
高校古文5章「敬語」。今回は「敬語の種類」について学習するよ。