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5分でわかる!書き下し文の法則

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ポイント

書き下し文の法則

高校漢文 1章4 POINT

これでわかる!
ポイントの解説授業
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高校漢文1章「漢文の基本」。今回は「書き下し文の法則」について学んでいきましょう。

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ここまで皆さんは「漢文の語順」「返り点」「送り仮名」を学んできました。今日のテーマは 「書き下し文」 です。もともと漢文は中国語なので、漢字だけの文章でした。そこで昔の日本人は、足りない言葉を「送り仮名」として右下につけました。その「漢字」と「送り仮名」を合体させたのが 「書き下し文」 です。

書き下し文とは?

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書き下し文とは 「漢文(中国語)を、返り点と送り仮名にしたがって書き下したもの」 です。

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漢文は、もともとは昔の中国語です。それを日本語で読むために 返り点 で順序をひっくり返したり 送り仮名 で足りない言葉を補ったりします。返り点の順番にしたがって、送り仮名を付け足し、書き下していった文。これが「書き下し文」です。

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書き下し文を作るとき、大きく3つの注意点があります。 「助詞・助動詞」「置き字」「再読文字」 の3つです。こちらを見てください。

キーフレーズ(書き下し文の「為る」を「たる」に修正してください)

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以前の授業でも登場した 「温故知新」 の漢文です。上から読んでみましょう。

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最初の二文字「子曰」は「曰」に送り仮名「ク」がついているので 「子曰く」 と読みます。次の「温故」は、間に レ点 がありますね。順序をひっくり返して 「故きを温めて」 と読みます。五文字目「而」は 置き字 なので飛ばしましょう。次の「知新」は レ点 にしたがって 「新しきを知らば」 と読みます。右下の 送り仮名 を補いながら読みましょう。

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左の行に移ります。 二点 のついた「可(べシ)」は飛ばして 「以て」 を先に読みます。次の「為(たル)」には 一レ点 が付いています。読む順序を覚えていますか?一レ点は レ点を優先 でしたね。「師」から「為」に返って 「師為る」 と読みます。その後 一点から二点に 返って 「可し」 と読みます。最後の「矣」は 置き字 なので読みません。

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最後に 書き下し文 を見てみましょう。「子曰く、故きを温めて新しきを知らば、以て師たるべし。」どうでしょう。元の文章と見比べて、気になるところがありませんか?

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たとえば置き字。「而」や「矣」は 書き下し文にはありません。 また「可し」は「べし」と 平仮名になっています。 この後のコーナーで、その理由を説明していきます。

この授業の先生

打越 竜也 先生

「楽しく、わかりやすく」をモットーに伝授する、漢文の達人。人を惹きつける語り口とコミカルな動作から紡がれる、丁寧で完成された解説は、ファンになる生徒が後を絶たない。

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