高校漢文５章「否定」。今回は「二重否定」について学習します。二重否定とは ２つの否定を組み合わせること です。

「２つの否定をあわせる」とはどういうことでしょうか？２つの否定があわさるとどんな意味になるのでしょうか？POINTで確認していきましょう！

以前学習した 単純否定 を覚えていますか？
「不（ず）」で「～ない」
「非ズ」で「～ではない」
「無（な）シ」で「～がない」
これらの否定語句を ２つ組み合わせる のが「二重否定」なのです。キーフレーズを見てみましょう。

書き下し文 「物に於て陥さざる無きなり。」 に注目してください。「陥さざる」と「無き」とで 否定表現が二重に使われている のがわかります。「陥さざる」つまり「突き通さない」ということを「無き」でさらに否定。これで 「突き通さないものはない」 という意味になるのです。さらに言うと 「何でも突き通せる」 という 肯定の意味 になります！

否定を２つ重ねることで肯定の意味になる。 これが二重否定のしくみです。次のコーナーでさらに理解を深めていきましょう！