5分で解ける!部分否定と全部否定の判別に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
問題文を見ると「不」のあとに副詞「常」がきています。
「不」+副詞の順番になるのは、部分否定と全体否定、どちらでしたか?
そう、「不」+副詞は 部分否定 でしたね。
さらに、部分否定の場合には、あるルールがありました。
部分否定の副詞には 「ハ」をつける のでしたね。
よって、書き下し文は 「我常には眠らず。」 となり、訳は 「私はいつも寝ているわけではない。」 となります。
この問題では、部分否定か全体否定かだけを答えればOKでした。
ただし、どちらの否定かによって、書き下しと訳は異なります。
どちらのパターンでも対応できるようにしておきましょう。
つづいて練習②。今度も部分否定か全体否定かを考えましょう。
まずは「不」と副詞の順番に着目します。「俱」+「不」の順になっていますね。ということは、部分否定でしょうか?全体否定でしょうか?そう、副詞+「不」は 全体否定 でしたね。書き下し文は 「俱に諫むるを聞かず。」 となります。
全体否定は 「いつも(常に)~しない」という100パーセントの否定 でしたね。訳は 「諫めるのをどちらも聞かなかった。」 となります。
最後に練習③です。問題文の書き下し文と訳として、正しい組み合わせを考えましょう。
この問題も 部分否定か全体否定かを見極める ことが大切です。「不」+副詞の順なので 部分否定 だと判断できます。
部分否定ということは、書き下し文で 副詞に「ハ」を入れる ことが必要でしたね。
「其の馬足甚だしくは相遠からず。」 となります。
続いて訳を考えます。部分否定の場合、訳はどうなるのでしたか? 「いつも(必ず)~するとは限らない」 でしたね。
ここでは「甚だしく相遠し(=大きな違いがある)」ということを部分的に否定しているので、 「大きくは違っていなかった」 という意味の訳を選びましょう。
以上から、正しい部分否定の書き下し文・訳の組み合わせである D が正解となります。
今回のまとめ
今回は、部分否定と全体否定の違いと見極め方を学びました。
「不」と副詞の順番が2つを見分けるポイントでしたね。
副詞+「不」 の場合、 全体否定 になるのでしたね。
つまり 「いつも(必ず)~ない」 という 完全な否定 になります。
一方 「不」+副詞 の場合、 部分否定 となるのでしたね。
「いつも(必ず)~とは限らない」 という意味になります。
副詞と「不」の順番が違うだけで、全く違う意味の文になってしまうわけですね。
しっかりと復習して、間違えずに見分けられるようにトレーニングを重ねましょう!
練習①。問題文が部分否定か全体否定かを見分ける問題です。