高校漢文
5分で解ける!強勢否定 「不敢」に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
これでわかる!
練習の解説授業
「不敢」がこの順番で出てきたら 「敢へて~ず」と読む強勢否定 でしたね。書き下しは 「秦敢へて動かず。」 となります。「不」は助動詞なので、漢字でなくひらがなで書くことも注意しましょう。
次に訳です。強勢否定の「不敢」は 「無理に/決して~しない」 という意味でしたね。したがって「秦は決して動かなかった。」という訳がよいでしょう。
豆知識になりますが、漢文は基本的に昔の出来事を書いた書物なので、訳すときは「動かなかった」のように過去形で訳すと自然な形になりますよ。
つづいて練習②。同じく書き下し文と訳を完成させましょう。
こちらも「不敢」がありますので「敢へて~ず」の強勢否定だと見抜きましょう。書き下しは 「彼敢へて書を読まず。」 となります。
「不敢」は 「無理に/決して~しない」 という意味ですから、訳としては 「彼は決して本を読まない。」 となります。
今回のまとめ
「否定」最終回となる今回は、「強勢否定」について学びました。「不敢」は 「敢へて~ず」 と読み 「無理に/決して~しない」という強い否定 を意味するのでしたね。
一方で「敢不」と順番を入れかえると 「敢へて~ざらんや」 と読み 「どうして~しないことがあろうか、いや必ず~する」 という 反語の意味 になってしまうことも学びました。次章はこの「反語」について詳しく学習します。今回学んだ「不敢」と混同しないよう、しっかりと復習して次章に取り組みましょう!
練習①。問題文の書き下し文と訳を完成させる問題です。