練習①。問題文が「疑問」か「反語」かを判断する問題です。

文末を見てください。「乎」があります。これは 疑問・反語の終助詞 です。「疑問」か「反語」かは、どうやって判断するのでしたか？そう、 文末の形を見る のでしたね。 「連体形＋（か・や）」 なら 疑問 です。一方、 **「未然形＋ん・んや」**なら 反語 です。

①の文は「習はざるを 伝ふるや 」となっています。これは 連体形＋や の形です。ということで、答えは反語ではなく 疑問 となります。

つづいて練習②。こちらも「疑問」か「反語」かを判断する問題です。

文末を見てください。練習①と同じく「乎」がありますね。 疑問・反語の終助詞 です。「乎」を見つけたら 文末に注目 して、疑問か反語かを見極めましょう。

文末は「独り心に 愧ぢざらんや 」となっています。 「未然形＋んや」 の形なので、正解は 反語 です。文全体の訳は「一人でどうして心に恥じないことがあろうか、いや恥じている。」となります。

最後に練習③。問題文の「疑問・反語の区別」と「訳の組み合わせ」を考えましょう。

この問題のポイントは、上から三文字目の「何」。これは 疑問・反語を表す副詞 です。「何」を見つけるまでが最初のステップ。次のステップとして、文末に注目して「疑問」なのか「反語」なのかを見極めましょう。

文末は 「何ぞ大いに笑ふ」 となっています。「笑ふ」が 連体形 なので、この文の意味は 疑問 だとわかります。訳は「どうしてそんなに笑っているのか」となるので、選択肢の Ｂ が正解です。

今回は、疑問・反語の判別のしかたを学びました。基本的には 文末の形 を見れば判断ができるのでしたね。

しかし、文末の読み方がわからないときもあります。そんなときは 直後の文を見て判断 しましょう。直後の文が答えになっているなら疑問、そうでないなら反語だと判断できます。これについては、発展的なポイントとして学習しましたね。

今回学んだことをしっかり復習して、疑問・反語を間違いなく判別できるようになりましょう！