5分でわかる!これだけは押さえよう!
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この動画の要点まとめ
ポイント
「いかん」は基本的に文末!
ポイントの1つ目は 「いかん」は基本的に文末に来る ということです。
上の2つの例文を見てください。
右は「何如」、左は「如何」ですが、どちらも文の最後にきていることがわかりますね。
このように、「いかん」と読む語句は基本的に文末に現れることを覚えておきましょう。
「何」が先か後かで読みが変わる!
「いかん」と読む語句ですが、実は「何」の漢字が先にくるか後にくるかで読みが変わります。
「今日の事何如。」のように、「何」が「如」より先にあれば、「いかん」と読みます。
反対に 「之を為すこと如何。」のように「何」「如」より後にあれば、「いかん」または「いかんせん」と読むこともできる のです。
意味も「何」が先か後かで変わる!
さきほど「何」が先か後かで読みが変わると説明しましたが、実は読みだけでなく 意味 も変わります。
「今日の事何如。」 のように、「何」が「如」より先にあれば 状態・程度 を聞く表現になります。
状態・程度とは、簡単にいえば「~は どんな感じ なの?」とたずねるものです。
「今日の事何如。」であれば、「今日の事態は どのようであるか 。」という意味になりますね。
一方 「之を為すこと如何。」 のように、「何」が「如」より後にあれば 手段・方法・処置 を聞く表現になります。
これはつまり 「~はどうする?」 という意味です。
「之を為すこと如何。」であれば、「これを どうしようか 。」という意味になりますね。
「何」が先にくるか後にくるかで、読みも意味も違ってしまうのですね。
混同しないよう、きちんと整理して覚えましょう。
文末以外に「いかん」があったらどうするの?
さきほど、「何如」「如何」は、基本的に文末に置かれると学びましたね。
ところが、例外的に「何如」「如何」が文頭・文中にくる場合もあります。
この場合、読みが 「いかんぞ」 となり、意味は 「どうして」 となるので注意しましょう!
例えば上の例文では「何如」が文頭にあり、「何如不帰。」となっています。
ですので、「何如ぞ( いかんぞ )帰らざる。」と読み、「 どうして 帰らないのか。」という意味になるのですね。
「如A何」の形なら「いかんせん」と読む!
また、「如何」の2文字の間に、A(目的語)が挿入されることがあります。
この場合 「Aを如何せん」と読み、「Aをどうしようか」という意味になる のです。
例文では、「如若何」となっており、「若」がAにあたりますね。
よって、「 若を如何せん 」と読み、「 お前をどうしようか 」となります。
「いかん」と読む疑問・反語の用法、つかめてきたでしょうか?
例外などもあってややこしいところではありますが、発展ポイントも含めてしっかり理解できるようにしましょう。
それでは、次の練習問題で知識をしっかり定着させましょう!
「これだけはおさえよう!」のコーナーです。「『いかん』と読む疑問・反語」について、おさえておくべきポイントを紹介します。