高校漢文
5分でわかる!「豈」の用法
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この動画の要点まとめ
ポイント
「豈」の用法
これでわかる!
ポイントの解説授業
「豈」の読み方と意味をおさえよう
「豈」を使った文章の基本の形は 「豈ニ~(未然形)+ン哉)」 で、「あに~んや」と読みます。
「未然形+ンヤ」の形といえば 反語 でしたね。意味は 「どうして~だろうか、いや~ない。」 となります。
「豈」が登場するキーフレーズを用意しました。こちらを見てください。
返り点が無いので、上から順に読んでください。書き下し文は 「是れ豈に水の性ならんや。」 となります。
二文字目に 「豈」 がありますね。また、文末を見ると「性ナリ」が未然形 「性ナラ」 となって、送り仮名「ン」そして「哉」が続いています。まさに 豈に~未然形+ンヤ の形ですね!
キーフレーズの訳は 「これがどうして水の本性であろうか。いや本性であるはずがない。」 となります。「どうして~であろうか。いや~ない」という 反語 の訳し方、おさえておきましょう。
ちなみに、キーフレーズの文章について、少しだけ意味を解説しておきます。
蛇口をひねったりして水を出すと、地面に向かって落ちていきます。川も上流から下流へと流れていきます。これらは水の「本性」です。
一方、洗面器に貯めた水を手で叩くと、水が跳ね上がります。また、ホースなどを使って、水を上へ噴射したりすることもできます。しかし、これらは水の「本性」ではありません。「人の手が加わっている」からです。
さて、今回は「豈」の用法がテーマです。次のコーナーで、さらに詳しく学んでいきましょう。
高校漢文6章「疑問・反語・詠嘆」。今回は「『豈(あニ)』の用法」について学習します。