5分でわかる!これだけは押さえよう!
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この動画の要点まとめ
ポイント
読みと意味の組み合わせをマスターしよう!
1つ目のポイントは 読みと意味の組み合わせをマスターしよう! です。最上形には大きく3つのパターンがあります。1つ目は 「莫如B(Bにしくはなし)」 。「A不如(/若)B」なら、前回の授業で学んだ 比較形 です。「不」ではなく「莫」なら、比較形ではなく最上形。 「Bに及ぶものはない」 という意味になります。
最初の二文字が「莫如」となっていますね。「莫如」ではなく「不如」なら、前回の授業で学んだ 比較形 。しかし今回は「莫如」となっているので 最上形 です。書き下し文は 「回に如くはなし。」 「回」は注釈にあるように人名で、「顔回」という孔子の弟子を指します。意味は 「顔回に及ぶものはない。」 たくさんいる弟子の中で 顔回が一番だ という意味ですね。
続いて最上形の表し方の2パターン目。 「莫~於B(Bより~なるはなし)」 です。意味は 「Bより~なものはない」 となります。こちらも例文で確認しましょう。
書き下し文は 「回より賢なるはなし。」 「賢なるは」の部分が「連体形(賢なる)+ハ」になっています。意味は 「顔回より賢いものはない。」 最上形です。
最後に、最上形の表し方、3パターン目。 「莫~焉(これより~なるはなし)」 です。「焉」は置き字の場合もありますが、最上形の場合は 「これヨリ」 と読みます。「~」の部分には 「連体形+ハ」 が入ります。例文で確認してみましょう。
書き下し文は 「焉より賢なるはなし。」 「賢なるは」の部分が「連体形(賢なる)+ハ」になっています。意味は 「これより賢いものはない。」 となります。
以上、最上形を表す3つのパターンを紹介しました。意味を取りづらい場合は、頭に「Aは(Aの中では)」と付けてみてください。「Aの中ではBに及ぶものはない」「Aの中ではBより~なものはない」「Aの中ではこれより~なものはない」このように考えると、意味をとらえやすくなる場合がありますよ。
意訳すれば全て「B(これ)が一番だ!」
最上形についての2つのポイント。2つ目は 意訳すれば全て「B(これ)が一番だ!」 です。ここが、前回の授業で学んだ比較形との大きな違いです。比較形は「AとBなら、どちらかといえばBの方がいい」という意味です。最上形は、迷わずに「Bが一番だ!」と主張します。
「顔回に及ぶものはない」を意訳すると 「顔回が一番だ」 となります。「顔回より賢いものはない」は 「顔回が一番賢い」 、「これより賢いものはない」は 「これが一番賢い」 となります。
以上のように、最上形は 「これがナンバーワンだ!」 と伝える表現です。比較形と最上形の違い、分かりましたか?
「これだけはおさえよう!」のコーナーです。最上形について 2つのポイント をお伝えします。