高校漢文
5分でわかる!選択疑問形
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この動画の要点まとめ
ポイント
選択疑問形
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回までの授業で「比較形」「最上形」を学んできました。今回は 選択形 です。「AとBなら どちらが良い? 」ということを尋ねるのが、選択形です。詳しく学んでいきましょう。
「AはBにいづれぞ」
選択形の基本は 「AはBにいづれぞ」 と読みます。「いづれぞ」は 「孰-与」 と書き、「与」の字は 「若」 と書き換えることもできます。
意味は 「AはBと比べてどうか。」 キーフレーズで確認してみましょう。
「徐公」は人物の名前です。書き下し文は 「吾は徐公の美に孰与れぞ。」 となります。「AはBと比べてどうか」という型に当てはまると、 「吾」 がAに、「徐公美」 がBに当たります。訳は 「私は徐公の美しさに比べてどうか」 です。
ある人が、美男子として知られる「徐公」のことを気にして、自分の奥さんに「私は徐公の美しさに比べてどうか」とたずねたそうです。奥さんは「あなたの方が美しい」と答えたのですが、それだけでは信用できず、別の女性にも尋ねました。すると、その女性も「あなたの方が美しい」と答えたそうです。
その後、この男性は、実際に徐公に会いました。徐公は、男の目から見ても魅力的な美男子でした。男性は、どうして妻や別の女性が、自分の方が美しいといったのだろうかと考えました。そして「徐公の方が美しい」と答えたら、自分が怒るだろうと思ったのではないか、ということに思い至ったのです。
さて、以上のように、2つのものを比べて「どちらが良いか?」をたずねるのが 選択形 です。次のコーナーでさらに詳しく学んでいきましょう。
高校漢文7章「比較・選択」。今回は「選択疑問形」について学習します。