高校漢文
5分でわかる!願望を表す表現
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この動画の要点まとめ
ポイント
願望を表す表現
これでわかる!
ポイントの解説授業
前々回は「仮定」、前回は「逆説」の表現について学んできました。今回は 「願望」 です。お金が欲しい、家が欲しいといった願い・望みを表す表現について、学んでいきましょう。
願望を表す3つの漢字「請」「願」「冀」
まずは願望を表す3つの漢字を紹介します。1つ目は **「請(こフ)」 ** です。「請願(せいがん)」という熟語に含まれている漢字で、「こふ」と読みます。
2つ目は 「願(ねがハクハ)」 です。願望の願、願い(ねがい)という漢字ですね。
3つ目は 「冀(こひねがハクハ)」 です。漢字と読み方が少し難しいですね。ちなみに「冀」は 「庶」 もしくは 「庶幾」 と書き換えることができます。
願望を表す漢字はいくつかありますが、いずれも意味は共通です。 「どうか~」 と訳してあげましょう。
ここで、願望を表す表現について、キーフレーズを用意しました。こちらを見てください。
書き下し文は 「願はくは子の志を聞かん。」 意味は 「どうか先生の志を聞かせてください。」 一文字目を見ると 「願ハクハ」 とありますね。まさに願望を表す表現です。
ちなみに出典は『論語』。一人の弟子が孔子に「どうか先生の志を聞かせてください」とお願いする場面です。お願いを受けて孔子は「年長者の心を穏やかにさせたい。友人や仲間とは誠実に付き合っていきたい。若者からは親しまれるようになりたい」と答えたそうです。
さぁ、次のコーナーで、願望を表す表現について、さらに詳しく学んでいきましょう。
高校漢文8章「仮定・願望」。今回は「願望を表す表現」について学習します。