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5分でわかる!これだけは押さえよう!

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この動画の要点まとめ

ポイント

これだけはおさえよう!

これだけはのコーナー/「◇漢詩の押韻 これだけは」から、①の「第一句末が押韻」まで」

これでわかる!
ポイントの解説授業
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「これだけはおさえよう!」のコーナーです。漢詩の押韻について 2つのポイント をお伝えします。

五言詩か七言詩かでルールが変わる!

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1つ目のポイントは 漢詩の形式によってルールが変わる! です。前回の授業で「形式」について学んだのは、押韻のルールを理解するために、まずは漢詩の形式を知っておく必要があったからなんです!

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さて、形式によってどのようにルールが変わるのか、具体的に説明していきますね。まず、一句が五文字の 五言詩 の場合。ちなみに五言詩には3種類、絶句(全体で四句)と律詩(八句)と古詩(その他)がありましたね。

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五言絶句、五言律詩、五言古詩。このうちのどれかに出くわしたら、押韻は 偶数句末 です。第二句、第四句、第八句・・・といった偶数句の 最後の漢字 が、同じ音の響きになります。下の例で確認してみましょう。

「何処秋風至~」の詩。image02参照

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キーフレーズでも登場した漢詩『秋風引』。一句あたり五文字、全体で四句あるので 五言絶句 の漢詩ですね。五言詩の場合は 偶数句末が押韻 します。

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確認すると、二句目の最後の一文字「群(ぐん/gun)」と、四句目の最後の一文字「聞(ぶん/bun)」が確かに同じ音の響きになっていますね!このように、五言詩に出会ったら 偶数句末 に注目しましょう。

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さて、五言詩の場合のルールはわかりました。続いては一句が七文字の 七言詩 の場合です。ちなみに七言詩にも3種類、七言絶句、七言律詩、七言古詩がありましたね。

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七言詩の場合、押韻は 偶数句末と第一句末 です。偶数句末が押韻するのは、五言詩の場合と共通です。ただし、一句が七文字の七言詩では 第一句の最後の漢字も押韻します。 具体例で確認しましょう。

「問余何意~」の詩/image03参照

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一句あたり七文字、全体で四句あるので 七言絶句 の漢詩ですね。七言詩の場合は 偶数句末と第一句末 が押韻します。

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第一句の最後の漢字は「山(さん/san)」。第二句末は「閑(かん/kan)」。第四句末は「人間」と書いてありますが、読みは「にんげん」ではなく「じんかん」。世の中、世間という意味です。つまり「間」の字は「かん/kan」と読みます。

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こうしてみると、確かに 第一句末と偶数句末が押韻 していますね。これが七言詩の場合の押韻のルールです。五言詩の場合とあわせて、しっかりおさえておきましょう!

押韻のルールに従わない、例外の漢詩もある・・・

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漢詩の押韻についての2つのポイント。2つ目のポイントは たまに押韻のルールを無視した漢詩もある! です。1つ目のポイントでは、押韻の原則を紹介しました。ただ、少し残念(?)なことに、押韻の原則を無視した作品もあります。具体例を見てみましょう。

②たまに~+「力抜山~」の詩

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一句あたり七文字、全体で四句あるので 七言絶句 の漢詩ですね。七言詩なので、基本ルールにのっとると 偶数句末と第一句末 が押韻するはず。しかし、この漢詩で押韻しているのは 第一句末の「世(せい/sei)」第二句末の「逝(せい/sei)」 です。

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第四句末は「何(か/ka)」で、第一句末・第二句末と音の響きが異なりますね。このように、漢詩には 押韻のルールを無視した作品 もあるんです。基本ルールをしっかりおさえたうえで、ルールから外れた漢詩に出会っても、慌てずに対応しましょうね。

最後にもう1つ具体例を見て、押韻のルールを確認しよう!

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さて、ここまで2つのポイントをお伝えしてきましたが、最後にもう1つだけ漢詩を見て、押韻を確かめてみましょう。こちらです。

「白也詩無敵~」の詩

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まず、この漢詩の形式は何でしょうか?第一句を見ると「白也詩無敵」で五文字。全体は八句あるので 五言律詩 ですね。

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五言詩の場合、押韻の基本ルールは何でしたか?そう、偶数句末が押韻 でしたね。偶数句末に注目してみましょう。ちなみに、今回のように上と下の二段組になっている漢詩は 下の段がすべて偶数句 です。下の段の句、その最後の漢字を確認します。

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第二句末は「群(ぐん/gun)」、第四句末は「軍(ぐん/gun)」、第六句末は「雲(うん/un)」、第八句末は「文(ぶん/bun)」。すべて 同じ音の響き になっていますね!

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このように、まずは 基本ルール にのっとって、押韻を確認しましょう。ただし 押韻のルールを無視した漢詩もある というポイントも、頭の片隅に置いておいてくださいね。

この授業の先生

打越 竜也 先生

「楽しく、わかりやすく」をモットーに伝授する、漢文の達人。人を惹きつける語り口とコミカルな動作から紡がれる、丁寧で完成された解説は、ファンになる生徒が後を絶たない。

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