高校生物
5分で解ける!吸収スペクトルと作用スペクトルに関する問題
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練習の解説授業
光合成における吸収スペクトルと作用スペクトル
葉緑体は、光エネルギーを利用して炭酸同化を行っています。
葉緑体には、光合成色素が含まれていますね。
光合成色素が光を吸収することによって、葉緑体は光エネルギーを利用することができるのです。
また、光合成色素には様々な種類があります。
それぞれの光合成色素は吸収しやすい光の波長が異なりますね。
光合成色素ごとの各波長の光に対する吸光度をグラフ化したものを、吸収スペクトルといいます。
作用スペクトルとは、各波長の光に対する光合成効率のグラフです。
吸収スペクトルと作用スペクトルには、どのような関係があったでしょうか?
光合成色素が吸収しやすい光の波長は、光合成が効率よく行われる光の波長でもあります。
一方、光合成色素がほとんど吸収しない光の波長では、光合成は効率よく行われませんね。
つまり、光合成色素に吸収されやすい光の波長ほど、効率よく光合成を行うことができるということです。
吸収スペクトルと作用スペクトルの波形は、対応していると言うことができます。
光合成色素で吸収した光を使って、そのまま光合成が行われているということですね。
ただし、それぞれの波形は非常に似ていますが、完全に一致しているわけではないので注意しましょう。
炭酸同化とは、二酸化炭素を材料として、エネルギーを利用して有機物を合成することです。
この問題では、葉緑体における光エネルギーを利用した炭酸同化について問われています。
この炭酸同化は、光合成ですね。
光合成の材料となる物質といえば、二酸化炭素と水です。