高校生物
5分でわかる!カルビン・ベンソン回路(C3回路)
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この動画の要点まとめ
ポイント
カルビン・ベンソン回路
これでわかる!
ポイントの解説授業
C3回路で光合成を行うC3植物
ストロマにおけるカルビン・ベンソン回路という反応を経て、最終的にグルコースが生成されました。
次の図を見てください。
カルビン・ベンソン回路の1番目の反応では、PGAが生成されます。
最初の反応において生成する物質(PGA)の炭素数が3なので、カルビン・ベンソン回路のことを、C3回路ともいいます。
また、このようなC3回路だけをもって光合成を行っている植物を、C3植物といいます。
C3植物は強光下で光合成ができない
C3植物が行う光合成について見ていきましょう。
再び、カルビン・ベンソン回路(C3回路)の模式図を見てください。
実は、C3回路には欠点があります。
植物中のRuBisCOは、C3回路の1番目の反応で、空気中からCO2を取り込む働きをしていましたね。
しかし、RuBisCOは、強光下では二酸化炭素ではなく、酸素を取り込んでしまうのです。
このような作用を示す物質を、オキシゲナーゼといいます。
さらに、強光下でRuBisCOは、CO2を放出するはたらきをします。
つまり、強光下では、植物の光合成が中断され、植物内の有機物は分解されてしまいます。
よって、C3植物は、強い光の中では枯れてしまうのです。
このように、植物がCO2を放出することを、光呼吸といいます。
C3植物は、強光下で光呼吸を起こし、生育することが困難です。
しかし、この問題を克服した植物がいます。
それは、C4植物です。
C4植物は、特有の反応系をもつことによって、強光下でも生育ができる植物です。
今回は、基本的な植物の光合成について見ていきましょう。