高校生物
5分でわかる!CAM植物の光合成
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この動画の要点まとめ
ポイント
CAM植物の光合成
これでわかる!
ポイントの解説授業
CAM植物は、夜間に二酸化炭素を取り込む
通常の植物は、昼間に光合成を行っています。
光合成のためには光が必要ですから、太陽が出ている間に行うわけですね。
しかし、CAM植物は、光合成の過程の一部を夜間に行っています。
これはどうしてでしょうか?
光合成には、葉の気孔を開けて、二酸化炭素CO2を取り込む過程があります。
しかし、砂漠のような高温で乾燥した環境で昼間に気孔を開けると、体の中の水分がどんどん気孔から失われてしまうのです。
そこでCAM植物は、夜間に二酸化炭素を取り込むことにしました。
CAM植物は、C4回路の一部を夜間に行う
次の図を見てください。
これは、C3回路とC4回路の模式図です。
CAM植物はC4植物の一種なので、C3回路とC4回路の両方の反応を行っています。
C3回路:RuBP→PGA→GAP→…
C4回路:PEP→オキサロ酢酸→リンゴ酸→ピルビン酸→…
ポイントは、図の中に斜めに入っている点線です。
この点線は、反応が起こっている時間帯を区別しています。
CAM植物は、点線で区切られた右側の反応を夜間に、点線の左側の反応を昼間に行っているのです。
気温が上がらない夜間に、気孔を開いてCO2を取り込んでいるわけですね。
CAM植物の例としては、サボテンやアロエがあげられます。
CAM植物の光合成について詳しく見ていきましょう。