高校生物
5分でわかる!光合成細菌とシアノバクテリア
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この動画の要点まとめ
ポイント
光合成細菌とシアノバクテリア
これでわかる!
ポイントの解説授業
光合成のためには、光合成色素が必要
このような生物の光合成について考えるため、大昔にさかのぼってみましょう。
地球上に生物が誕生したのは、約38億年前だと考えられています。
しかし、約38億年前に出現した生物は、最初から光合成ができたわけではありません。
進化の過程で、太陽光を吸収する能力を得た生物が、光合成を行えるようになったのです。
そして、太陽光を吸収するために必要な物質が、光合成色素です。
光合成ができるようになった最初の生物は、現在ではもう見られないのでしょうか?
そんなことはありません。
次の図を見てください。
これはオーストラリアなどで見つかった地層に含まれる、シアノバクテリアが集まった岩石です。
このようなものを、ストロマトライトといいます。
シアノバクテリアは、進化の初期段階で現れた生物ですが、現在でも一部の地層で観察することができるのですね。
光合成細菌は、緑色硫黄細菌や紅色硫黄細菌
光合成細菌とシアノバクテリアについて、詳しく見ていきましょう。
光合成細菌の例としては、緑色硫黄細菌や紅色硫黄細菌があげられます。
光合成細菌は、バクテリオクロロフィルという光合成色素をもつことが特徴です。
シアノバクテリアは、ユレモやネンジュモ
一方、シアノバクテリアの例としては、ユレモやネンジュモがあげられます。
ストロマトライトは、これらの生物が蓄積した塊です。
シアノバクテリアは、現在見られる陸上植物にも含まれるクロロフィルaという光合成色素をもっています。
光合成細菌とシアノバクテリアは、どちらも葉緑体をもたずに光合成を行いますが、もっている光合成色素が異なるのですね。
植物は、葉緑体によって光合成を行っています。
しかし、葉緑体をもたず、光合成を行う生物もいましたね。
このような生物として、光合成細菌とシアノバクテリアを見ていきましょう。