高校生物
5分でわかる!光エネルギーを利用しない有機物合成
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この動画の要点まとめ
ポイント
光エネルギーを利用しない有機物合成
これでわかる!
ポイントの解説授業
光エネルギーを利用しない化学合成細菌
無機物から有機物を合成することができる生物を、独立栄養生物といいました。
独立栄養生物と聞いて、皆さんはどのような生物を思い浮かべますか?
多くの人は植物を思い浮かべるかもしれませんね。
植物は、光エネルギーを利用して、有機物を合成していました。
しかし、地球上は光が当たるところばかりではありません。
そして、そのような場所にも生物は存在するのです。
次の図を見てください。
これは、海中の様子を表した図です。
太陽光などの光エネルギーは、海底まで到達できないのです。
少し前まで、光が到達しない海底には、自ら有機物を合成するような生物はいないと考えられていました。
ところが、科学技術の進歩により、海底にも生物が生息していることが分かってきました。
海底に生物が生息しているということは、自身で何らかのエネルギーを使って有機物を合成しているということです。
このような生物は主に、化学エネルギーを使っています。
化学エネルギーとは、化学物質を体内に取り込み、体内で化学変化をさせたときに生じるエネルギーです。
特に、化学エネルギーを利用して、無機物から有機物を合成することを、化学合成といいます。
化学合成によって自ら有機物を合成している細菌が、化学合成細菌です。
みなさんは、これまで有機物を合成するための方法のひとつとして、光合成を学習してきましたね。
しかし、他にも有機物を合成する方法があるのです。
今回は、光エネルギーを利用しない有機物合成について見ていきましょう。