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5分で解ける!代謝(テスト1、第2問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
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演習2
解説
これでわかる!
問題の解説授業
従属栄養生物は、他の生物から有機物を得る
独立栄養生物に対して、従属栄養生物は、自ら無機物より有機物を合成することはできません。
従属栄養生物という名称には、「従う」という漢字が含まれていますね。
この名称からもイメージできるかもしれませんが、従属栄養生物は、他の生物やその死体、排泄物から有機物を得ているのです。
葉緑体のもとになったとされるシアノバクテリア
生物の進化の過程で、初めて光を利用できるようになったのが、光合成細菌です。
光合成細菌は今も現存しており、緑色硫黄細菌や紅色硫黄細菌のような種類があります。
光合成細菌の光合成のしくみを思い出してください。
硫化水素と二酸化炭素を材料として、硫黄、水、グルコースを合成していました。
一方、葉緑体の光合成のしくみはどうでしょうか?
水と二酸化炭素を材料として、酸素、水、グルコースを合成していましたね。
光合成細菌と葉緑体の光合成のしくみは異なります。
よって、化学合成細菌が、葉緑体のもとになったと想定されているというのは誤りです。
答えは、×です。
実は、葉緑体のもとになったと想定されている生物は、シアノバクテリアです。
シアノバクテリアの光合成は、水と二酸化炭素を材料として、酸素、水、グルコースを合成します。
これは、葉緑体の光合成のしくみと一致していますね。
化学合成細菌もカルビン・ベンソン回路を使う
化学エネルギーを利用して行う炭酸同化を化学合成といいます。
化学合成を行う細菌が、化学合成細菌です。
化学合成細菌が有機物を合成する過程では、カルビン・ベンソン回路を使います。
よって答えは、〇です。
カルビン・ベンソン回路は、葉緑体の光合成で有機物を合成するときにも使っていました。
光合成も化学合成も、最終的に有機物を合成するときに使う反応系は同じだということですね。
自ら無機物より有機物を合成することができる生物は、独立栄養生物です。
よって答えは、×です。