高校生物
5分でわかる!複製のプロセス①
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この動画の要点まとめ
ポイント
複製のプロセス①
これでわかる!
ポイントの解説授業
レプリケーターよりヘリカーゼが水素結合を切断
DNAの複製には、大きく4つの段階があります。
まずは、複製の1つ目の段階を見ていきます。
次の図は、2本鎖DNAの一部を拡大したものです。
DNAは、2本のヌクレオチド鎖が水素結合によって結合していましたね。
図で、2本のヌクレオチド鎖の間に描かれている点線が、水素結合を表しています。
DNAには、複製が開始される場所がいくつかあります。
DNAの複製が開始される場所を、レプリケーター(複製開始点) といいます。
複製は、2本鎖DNAの水素結合が切れて、1本鎖になるところから始まります。
どのように2本鎖DNAは1本鎖になるのでしょうか?
次の図を見てください。
まず、2本鎖DNAにあるレプリケーターへ、ヘリカーゼという酵素が移行します。
すると、レプリケーターからヘリカーゼが移動し、2本鎖DNAの水素結合を切断していくのです。
図では、2本鎖DNAの中央部の水素結合が切断されていますね。
そして、2つのヘリカーゼが、水素結合を切断しながら、左右に移動しています。
2本鎖DNAが1本鎖になる
このように、2本鎖DNAが1本鎖になることが、複製の1つ目の段階です。
しっかりおさえておきましょう。
みなさんは、細胞分裂とDNA複製の流れについて学習してきました。
このときに見られる細胞内の周期的な変化を、細胞周期といいます。
今回は、細胞周期のS期に起こる、DNAの複製について見ていきましょう。