5分でわかる!複製のプロセス②③④
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この動画の要点まとめ
ポイント
今回は、2つ目から4つ目の段階を見ていきましょう。
RNAプライマーへDNAポリメラーゼが結合
2つ目の段階では、どのようなことが起こるのでしょうか?
次の図を見てください。
これは、ヘリカーゼによって切断された1本鎖DNAです。
まず、1本鎖DNAにRNAプライマーが結合します。
図では、1本鎖DNAの左端に、RNAプライマーが結合していますね。
RNAプライマーは、非常に短いRNAの断片です。
1本鎖DNAにRNAプライマーが結合すると、そこへDNAポリメラーゼという酵素が結合します。
DNAポリメラーゼが、実際にDNAを複製していく酵素です。
RNAプライマーは、DNAポリメラーゼを1本鎖DNAに結合させるための足場のような役割をしているのですね。
DNAポリメラーゼがDNAを複製(DNA鎖の向きに注意)
複製の3つ目の段階を見ていきます。
DNAポリメラーゼは、1本鎖DNAの上を移動しながら、DNAを複製していきます。
次の図を見てください。
DNAポリメラーゼはDNA鎖を 3'側から5'側へ 移動しながらDNAを複製します。
図では、DNAポリメラーゼが右方向に移動していますね。
ここで、ひとつ注意が必要です。
複製されるといっても、鋳型のDNA鎖と新しいDNA鎖では、向きが逆になっているのです。
DNAを構成する2本のヌクレオチド鎖は、塩基同士で結合していました。
そのとき、結合する塩基の組み合わせは決まっているのでしたね。
アデニンはチミンと、グアニンはシトシンと結合します。
DNAポリメラーゼは、1本鎖DNAの配列を読み取りながら移動し、1本鎖DNAに対して相補的なヌクレオチド鎖を作っていくのです。
よって図では、鋳型となる1本鎖DNAは、右が5'、左が3'でしたが、 複製された1本鎖DNAは、右が3'、左が5' となっています。
RNAプライマーが外れ、DNAに置換される
複製の最後、4つ目の段階を見ていきましょう。
次の図を見てください。
DNAポリメラーゼにより、1本鎖DNAのすべての領域が複製されました。
しかし、複製が始まった場所にはRNAプライマーが結合していましたね。
最後に、DNAからRNAプライマーが外れて、その部分がDNAに置換されることになります。
このようにして、DNAの複製は完了します。
DNA複製の4つの段階を、イメージといっしょにしっかりおさえておきましょう。
DNAの複製には、大きく4つの段階があります。
DNAの複製では、まず最初に、ヘリカーゼという酵素によって2本鎖DNAが1本鎖DNAに切断されましたね。
これが前回紹介した、1つ目の段階です。