5分でわかる!RNAについて
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この動画の要点まとめ
ポイント
RNAの構造は、DNAの構造とよく似ている(核酸)
次の図を見てください。
これはRNAの基本となる構造を表しています。
中央に糖があり、そこにリン酸と塩基が結合した構造をもつ物質です。
RNAは、DNAとよく似た構造をもっているわけですね。
このような構造から、RNAは、DNAとともに核酸と呼ばれます。
RNAの特徴⇒リボース
RNAは、DNAと同じヌクレオチドという構造をしていますが、具体的に何が違うのでしょうか?
RNAの特徴は、3つあります。
リボース、ウラシル、1本鎖です。
次の図を見てください。
RNAの構造を確認しましょう。
RNAの1つ目の特徴は、糖です。
DNAは、デオキシリボースという糖をもっていました。
デオキシリボースは、2番目の炭素にHが結合していることが特徴です。
一方RNAは、リボースという糖をもっています。
図を見ると、リボースの2番目の炭素にはOHが結合していますね。
RNAの特徴⇒塩基がウラシル
RNAの2つ目の特徴は、塩基です。
次の図を見てください。
これは、鎖状に連結しているRNAの様子です。
RNAはDNAと同様に、ヌクレオチドの3番目の炭素とリン酸がホスホジエステル結合を形成して鎖状になっています。
しかし、もっている塩基の種類が異なります。
DNAは、アデニン(A) 、チミン(T) 、グアニン(G) 、シトシン(C) の4種類の塩基をもっていました。
一方RNAは、チミン(T)をもたず、ウラシル(U)という塩基をもつ のです。
RNAの特徴⇒1本鎖
RNAの3つ目の特徴は、1本鎖であることです。
DNAは、2本のヌクレオチド鎖が塩基同士で水素結合を形成し、2本鎖の状態になっていました。
一方RNAは、2本鎖になることはなく、常に1本鎖の状態で存在しています。
RNAは3種類
そして、RNAには3つの種類が存在します。
メッセンジャーRNA(mRNA) 、リボソームRNA(rRNA) 、トランスファーRNA(tRNA) です。
そのうち、DNAより転写されて合成されるのは、mRNAです。
rRNAは核小体で作られ、リボソームを構成しています。
また、tRNAは翻訳にかかわっています。
RNAの3つの特徴と3つの種類を、おさえておきましょう。
DNAの複製に続き、転写について学習していきましょう。
まずは、転写によってつくられるRNAに注目します。