5分でわかる!コドン表

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この動画の要点まとめ
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コドン表から読み取るコドンとアミノ酸の関係

次の図を見てください。
これは、 コドン表(遺伝暗号表) です。


コドン表は、コドンに対応したアミノ酸をまとめた表です。
図のコドン表を見ると、コドンの1番目の塩基を縦に、2番目の塩基を横に取り、コドンを構成する3つの塩基のすべての組み合わせが記されていますね。
「1番目」や「2番目」というのは、コドンをmRNAの5'側から読んだときの順番です。

コドンは、3つの塩基からなっています。
RNAは4種類の塩基をもっていましたね。
よって、コドンは4×4×4=64通り存在します。

一方、タンパク質を構成するアミノ酸は全部で20種類です。
このことから、1つのアミノ酸に対して複数のコドンが存在すると予測できました。

1つのアミノ酸に複数のコドンが対応する場合

コドン表から、特徴的なコドンについて見ていきましょう。
まずは、1つのアミノ酸に複数のコドンが対応する場合です。
例として、コドン表のプロリンというアミノ酸に注目してください。


プロリンは、4種類のコドンに指定されるアミノ酸です。
プロリンを指定するコドンは、1番目と2番目の塩基がCで共通していますね。
よって、CCUという塩基配列がCCAという配列に変異したとしても、指定するアミノ酸は変わりません。
このように、1つのアミノ酸に複数のコドンが対応する場合は、3つ目の塩基が異なったとしても指定するアミノ酸は変わらないことが多いです。

1つのアミノ酸に1つのコドンだけが対応する場合

次に、1つのアミノ酸に1つのコドンだけが対応する場合です。
コドン表の、メチオニンやトリプトファンというアミノ酸に注目してください。


メチオニンはAUGというコドンにだけ、トリプトファンはUGGというコドンにだけ指定されるアミノ酸です。
例えばメチオニンの場合、AUGというコドンのどれか1つの塩基が変異してしまうと、全く異なるアミノ酸が指定されてしまいます。
1つのコドンだけに指定されるアミノ酸は、メチオニンとトリプトファンだけです。
しっかりおさえておきましょう。

コドンがアミノ酸に対応していない場合

最後に、コドンがアミノ酸に対応していない場合です。
コドン表のUAA、UGA、UAGというコドンに注目してください。


これらのコドンに対応したアミノ酸はありません。
UAA、UGA、UAGというコドンは、終止コドンとも呼ばれます。
リボソームが翻訳を行うとき、mRNA上でこれらのコドンを読み取ると、リボソームがmRNAから外れて翻訳が終了しましたね。
そのため、これらのコドンはアミノ酸を指定することがないのです。

コドン表と、コドンが指定するアミノ酸を、特徴をおさえつつ覚えましょう。


コドン表について見ていきましょう。