高校生物
5分でわかる!ペプチド
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この動画の要点まとめ
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ペプチド
これでわかる!
ポイントの解説授業
カルボキシル基とアミノ基でペプチド結合を形成
アミノ酸は、アミノ基(-NH2) と カルボキシル基(-COOH) を共通構造としてもっていましたね。
tRNAによって2つのアミノ酸がリボソームへ運ばれてきた様子をイメージしてください。
2つのアミノ酸は、どのように連結していくのでしょうか?
次の図を見てください。
黒枠で囲まれた部分に注目してください。
それぞれのtRNAに結合しているアミノ酸の構造が変わり、アミノ酸同士で新しい結合を形成しています。
まず、左に描かれたアミノ酸のカルボキシル基のOHと、右に描かれたアミノ基のHによってH2O(水)が生成して取り除かれます。
この反応を、脱水縮合反応といいます。
すると、カルボキシル基に残されたCとOと、アミノ基に残されたNとHが結合し、新しい結合が作られるのです。
この結合を、ペプチド結合といいます。
タンパク質は、N末端からC末端に合成
このように、アミノ酸同士はペプチド結合を次々と形成して連結し、立体構造をとってタンパク質になります。
また、先に運ばれたアミノ酸のカルボキシル基と、後から運ばれたアミノ酸のアミノ基が結合します。
図では、アミノ酸が右方向へ次々と連結していくということですね。
連結されるアミノ酸は、必ず先頭がアミノ基、最後尾がカルボキシル基になります。
合成されるタンパク質の先頭は、アミノ基のもつN(窒素原子)に由来してN末端と呼ばれます。
一方、タンパク質の最後尾は、カルボキシル基のもつC(炭素原子)に由来してC末端と呼ばれます。
タンパク質は、N末端からC末端に合成されるということですね。
翻訳とは、mRNAの塩基配列が、アミノ酸配列に変換されてタンパク質が合成されることでした。
今回は、tRNAによって運ばれてきたアミノ酸が連結されて、ペプチドが合成される様子を見ていきます。