高校生物
5分でわかる!電気泳動法
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この動画の要点まとめ
ポイント
電気泳動法
これでわかる!
ポイントの解説授業
DNAの水溶液に電圧をかけて、DNAを動かす
電気泳動法は、DNAのように水溶液中で帯電する物質を、大きさごとに分ける方法です。
次の図を見てください。
これはDNAです。
DNAは、水溶液中でマイナスに帯電することが特徴です。
どのようにすれば、DNAはを大きさごとに分けることができるのでしょうか?
電気泳動法のおおまかな手順を見ていきましょう。
次の図を見てください。
これは、電気泳動法に使う装置です。
まず、四角く区切られた容器の中に、熱い状態の ゲル(寒天) を入れます。
容器の上に、くしのようなものがあるのが分かりますか?
これをコームといいます。
ゲルの上からコームを差し込み、ゲルが固まった後にコームを外すと、穴の開いたゲルが出来上がります。
上の図は、コームによって穴の開いたゲルの断面図です。
穴の部分をウェルといいます。
次に、ゲルのウェルにDNA溶液を注ぎ込みます。
さらに、図の右側を+極にしてゲルに電圧をかけるのです。
DNAは水溶液中でマイナスに帯電していましたね。
すると、水溶液中のDNAは図の右側(+極側)へ引っ張られていきます。
ゲル中の移動距離からDNA断片の大きさを分類
ここまで、電圧をかけることによって、DNAを動かす方法を紹介しました。
実はこのとき、DNA断片の大きさによって移動距離が変わってくるのです。
図では、3種類のDNA断片がゲル中を移動した様子が描かれています。
一番下に描かれたDNA断片が最も小さく、一番長い距離を移動しています。
電気泳動法では、DNA溶液にどれくらいの大きさのDNAが入っているのかを目で確認することができるということですね。
今回は、電気泳動法というバイオテクノロジーについて見ていきます。
電気泳動法には生物は登場しませんが、バイオテクノロジーの分野では非常に重要な手法です。